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アングロサクソン・ミッションとUFO その2

アングロサクソン・ミッションのポイント

ジョージア・ガイドストーンと『落書き』

 『ジョージア・ガイドストーン(Georgia Guidestones)』は1980年にアメリカ合衆国ジョージア州エルバート郡で建造された花崗岩によるモニュメントです。

 1979年6月、『R.C.クリスチャン』と名乗る人物が、石材建築業者の『Elberton Granite Finishing Company』にモニュメントの建造を発注したとのことですが、発注者の名前は本名ではないそうです。

 英語などの8つの言語(日本語はない)で書かれたメッセージは、陰謀論的な憶測を呼んでいます。

 特に問題なのが、第1条の「大自然と永遠に共存し、人類は5億人以下を維持する(Maintain humanity under 500,000,000 in perpetual balance with nature.)」という項目です。

 これが陰謀論でいう『人口削減計画』を連想させるからです。

 

 活動家のマーク・ダイス〈注1〉は、このモニュメントが魔王ルシファーを信仰する秘密結社の人物によって建てられたものだから破壊されるべきだと主張しました。

 ある地方教会の牧師は「太陽崇拝者、カルト崇拝者、悪魔崇拝者のために作られたものと確信した」と表明したそうです。

 また、モニュメントの建設を依頼したのは『薔薇十字団』ではないかと示唆する意見もあるとか。

 上記のような噂が絶えないためか、2008年には「新世界秩序に死を(Death to the new world order.)」などのスローガンがウレタン塗料で石の上に書き込まれ、その後も様々な落書き・汚損・改変行為が繰り返されています。

 

 石碑が冷戦さなかの1979年に建設されたことから、その意図は第三次世界大戦の生存者へのメッセージである可能性を指摘する者もいるようです。

 ただ、内容が内容だけに人々に不穏な憶測を与えるのは当然のことです。

 仮に上記のような意図があるなら、「もし世界大戦で人口が激減したら……」などの条件を付け加えて碑文を刻むべきだったでしょう。

 また、「人口を5億人以下に維持する」という条項には、依頼者の『傲慢さ』が窺えます。

 つまり、権力によって世界人口を強制的に維持しようというのですから、そこには当然『世界的権力機構』の存在が前提となります。

 

 となれば、必然的に『新世界秩序(New World Order/ニューワールドオーダー)』を企てる秘密結社によってジョージア・ガイドストーンが考案されたと思われるようになるのは、ある意味で自然な流れです。

 そうでなかったとしたら、この建造を依頼した人物または組織は、相当の『考え無し』といえるでしょう。

 

●画像引用 Wikipedia

 本記事からは陰謀論動画『アングロサクソン・ミッション』の中心となる話題について触れていきたいと思います。

 

 アングロサクソン・ミッションについて端的に言うと、上級のフリーメイソンが集まる会議に手違いで出席してしまったという元軍人(証言者)の話です。

 これだけ聞くと、『ウソ臭い』と思う人がかなりいると思います――ブログ主もそうでした。

 アングロサクソン・ミッションの元となっている証言者の話は後述するとして、まずはこの動画のポイントをピックアップしてみました。

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●証言者が参加した会議では、『人口削減』を目的とした各計画の進捗確認と、計画遂行に当たっての問題点について語られていた。

 

●人口削減を目指す理由は、この地球では定期的に世界規模の大災害が起こるので、その後の世界を白人主導で再建し易くするためである。

※アングロサクソン・ミッションの動画や原稿では明言されなかったのですが、陰謀論では人口削減計画の主対象は白人以外の人種といわれています。

 つまり、人口削減計画は大災害後においても白人勢力を(人口比的に)優位にするために行われる――と言いたいのかもしれません。

 

●人口削減計画は、現人類ではなくそれより上位の知的生命体が考案したことである。

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 上記の内容を踏まえた上で、『その1』で紹介したような『ロズウェル事件の真相』や『人間の潜在能力』についての話題が加えられます。

 

 元の動画は、「視聴者のショックの和らげるため」という理由で前置きが長く、初見の人が話を整理するのは少し難しいかもしれません。

 ただ、動画の視聴の他に『プレゼンテーション原稿』と『証言者オーディオ・インタビュー原稿』を熟読してみると、超自然的な要素はあるものの、陰謀の動機が見えてきます。

 

 要は、世界規模のカタストロフィーが起こった後も、起こる前と同じく、白人(の権力者たち)が『地上の主』であり続けたい――支配層はこのように考えているようです。

 

 こうした野心の是非はともかく、動画内容自体にいくつかの疑問があります。

 そもそも支配層は、カタストロフィーが来ることをどうやって『確信』できたのでしょうか。

 人間より上位の知的生命体から言われたから?――その可能性はあるしれません。

 ただ、誰であろうと関係なく、いきなりそんなことをいわれたら、内容が内容だけにまずは真偽を疑うところでしょう。

 「(話は聞かせてもらった!)人類は滅亡する!」的な話が実現したのは、今のところ神話の中だけです。

 シュメールから始まったとされる文明史は、現在に至るまでそのような世界規模の破滅的大災害に見舞われたことはありません。

 つまり、ほとんどの人々が憂慮すべきことは、自分たちの日々の生活が主であり、来るか来ないかわからない災厄のことではないのです。

 

 もう1つの問題点――それは計画を立案したという知的生命体は、どうして白人にこだわる必要があるのでしょう。

 この知的生命体が宇宙人であり、現生人類の創造主であったかどうかはわかりません。

 如何なる理由があるにせよ、単純にカタストロフィーの後も人類の文明を存続させたいと思うなら、白人だけに執着する必要はないはずです。

 「誰を生かし、誰を殺す(見捨てる)」という『人間選別』を企てるにしても、人種に関係なく、能力や性格などの資質を基準にした方が適切でしょう。

 最も相応しい者が『黒人』だったなら、あるいは『アジア人』だったなら、その人物を世界再建のリーダーにしてもよいのです。

 人口削減を計画している知的生命体は、白人を取り分け贔屓しているということなのでしょうか。

 もし贔屓にしているとしたら、そこにはどんな理由があるのでしょうか。

 

 アングロサクソン・ミッションは、世界的な陰謀を理解する上で我々に多くのヒントを与えますが、同時に多くの謎ももたらします。

 より深い真実を求めようとするならば、我々はこの動画の情報を鵜呑みにせず、そこに秘められた真相を見抜こうとする姿勢が必要になってくるのではないでしょうか。

 

 現代は情報が溢れすぎているため、物事の真偽を判断する能力が必要になっています。

 この記事が、アングロサクソン・ミッションを理解する上で、何かのご参考になれば幸いです。


【注釈 1】

 

■注1 マーク・ダイス(Mark Dice)

 1977年12月21日生まれ。アメリカの陰謀論者、活動家、作家、共和党員で保守系の思想の持主。

証言者について

シティ・オブ・ロンドン

 画像は2019年12月頃の写真です。

 

●画像引用 Wikipedia

フリーメイソンリーのシンボルの1つ

●画像引用 Wikipedia

 証言者は、長年英国軍に勤務し、退役後は『シティ・オブ・ロンドン(City of London:世界経済の中枢)』〈注2〉』で非常に高い地位に付いていたそうです。 

 

 彼は上級のフリーメイソン〈注3〉が列席する会議に参加することが多々あったそうですが、2005年の6月に出席したそれは、いつもの経済会議とは異なる驚愕の議題だったとか(はっきりと明記されていませんでしたが、内容から判断してこの証言者もフリーメイソンだと思われます)。

 

 動画内容は、証言者がこの時に「1回だけ」出席したという会議〈注4〉の話に基づいていますが、この時点でかなりの胡散臭さを感じます。

 会議の内容が重大であればあるほど、当然出席者は厳重にチェックされるはずです。

 つまり、この証言者は偶然に参加したのではなく、『相応しい人物』と判断されてその会議に呼ばれたと考える方が自然です。

 

 英国軍とシティ・オブ・ロンドンの2つの組織に属していたという証言者は、様々な社会的出来事が『ある1つのグループ』の利益のために引き起こされたのを見てきた——インタビュー原稿ではこのように書かれていました。

 上記を踏まえると、証言者の情報提供の理由は、自身が所属する組織の行いに罪を感じたからかもしれません。

 あるいはそう思わせているだけで、組織から意図的に情報を流すように命令された可能性もあります。

 なんにせよ、証言者の話がオカルト要素を含みながらも現実の情勢を予言するかのような内容を含んでいたのは事実です。

 

 その彼がまず言及したことは、中東や中国に向けられた陰謀でした。

 そう――それは新型コロナウィルスにも関わる可能性があるのです。

 

 ということで、次回は支配層の陰謀を考察し、その内容を暗示したといわれるイルミナティカードについても触れたいと思います。


【注釈 2~4】

 

■注2 シティ・オブ・ロンドン(City of London:世界経済の中枢)

 動画内において、シティ・オブ・ロンドンはフリー・メイソン的な地域だと言及された。

 

■注3 上級のフリーメイソン

 インタビュー原稿での証言者の発言によると、フリーメイソンにはいくつもの階層があり、ほとんどのメイソン会員は重大なことについては何も知らないとか。

 そうした人々に共通するのは、世間での慈善活動に勤しみつつ一種の『特権クラブ』として恩恵を受けていることくらいだという。

 

■注4 「1回だけ」出席したという会議

 インタビュー原稿での証言者の発言によると、この会議に出席した人々は『意思決定するグループ』ではなく『実戦部隊ともいえるグループ』であり、彼らが為すべきことについて会議をしていたとのことだ。

 出席者は25人~30人くらい(全員がイギリス人)――証言者はそのほとんどを知っており、金融委員会に属する者が多かったようである。

 ただ、会議の出席者には、『政界の長老(右派⇒保守党)』、警察本部長、教会の代表者、軍の代表者もいたらしい。

 証言者は、こうした人々のことを『一群の兄弟たち(bank of brothers)』や『政治を超えた権限を行使する者たち(オーバーガバメント)』と呼んでいた。

参考・引用

■参考文献

●ILLUMINATI New World Order  STEVE JACKSON GAMES

●MMR マガジンミステリー調査班 石垣ゆうき 漫画 講談社コミックス 

 

■参考サイト

●AlphaZebra(Youtube) ※アングロサクソン・ミッションの動画

●アングロサクソン・ ミッション ビル・ライアン プレゼンテーション原稿 

●アングロサクソン・ミッション:証言者オーディオ・インタビュー原稿

●Wikipedia

●ニコニコ大百科

●ピクシブ百科事典

●コトバンク