キューバ沖での海底650mほどの場所で発見されたという遺跡(ソナー解析後のCG画像)。
2001年にカナダ人の海洋工学者ポーリーン・ザリツキ氏と、その夫ポール・ウェインツウェイグ氏が発見したといわれています。
この件の続報が一切出てこないことから、キューバ政府が圧力をかけて中止させたという噂があります。
上のGoogle Earthの画像も含め、こうした遺跡かもしれない情報の真偽は不明ですが、海底にはまだ発見されていない、そして発見されても周知されることのない遺物が埋もれているようです。
●画像引用 TOKANA
今回のシリーズでは、一神教神話、メソポタミア神話、ギリシア神話、インド神話、そしてゾロアスター神話(イラン神話)と、『大洪水以前の世界』について各神話の文献から追ってみました。
この他に、アメリカインディアンのアステカ族やホピ族にもギリシャ神話などに似た破滅と再生の神話が伝わっていますが、今回は割愛しました。
なお、不思議なことに古代エジプトには破滅的な大洪水の神話はありません。その一方で、アフリカ大陸の広域には大量の水の浸食を受けた痕跡が見られるようです。
これが一体何を意味するかは、今のところ不明です……。
大洪水か、それとも大氷河期か。
そして『破滅的な災害を起こした側』と『破滅的な災害を受けた側』、そのどちらに正当性があるかはわかりません。
ただ、災害を受けた側が『正しい神の勢力』だと明確に主張している神話は限られており、その1つがゾロアスター神話であるのは注目に値すべきだと思います。
歴史は基本的に勝者のものであり、勝者が記した記録が歴史となりますが、敗者には敗者なりの歴史、そして言い分があるのです。
敗者が戦いにおいて『正しい道(戦略・戦術)』を選択できなかったことは事実ですが、道義的な観点から見れば、その行動が必ずしも『間違っている』とは言えません。
今まで述べてきたカタストロフィーの神話を比較するだけでも、神々の世界ですら一方的に善悪を決めることが難しいことを幾分かご理解いただけるのではないかと(勝手ながら)思っています。
その上で、この記事を読んだあなたが、何が『善』で何が『悪』と判断するかは、あなた次第となるのです。
では、これにて『大洪水以前の世界』シリーズは完結です。
ここまで読んでいただいた皆様に心から感謝致します。
ありがとうございました。
参考・引用
■参考サイト
●地球の真実の歴史
●TOCANA